クリーム系のパスタの代表格と言えば
カルボナーラ

でしょうか?
でも、厳密には”カルボナーラ”はクリーム系では無いですけどね。
ローマ近郊の伝統料理ですが、由来は諸説あります。
そもそも、イタリア語で”カルボナーラ”は
炭焼き職人風

と言う意味になります。
その昔、炭焼き職人は何ヶ月も山に篭って、炭を焼き続けます。
その時に、保存のきく食材として
卵
チーズ(本来はペコリーノチーズ(羊乳)です)
ベーコン(グアンチャーレという、豚頰肉の塩漬けが正当)
ブラックペッパー
で作ったパスタ料理だから
炭焼き職人風「カルボナーラ」
と呼ばれる様になったというのが有力らしい。
(他に、秘密結社”カルボナーラ党”がウンタラカンタラ、なんていうのも聞きますが、よく解らないです)
さらに、ペッパーミルで挽いた黒胡椒が、炭の粉の様だという説もあります(なので胡椒は是非、ミルで挽くか粗挽きを)。
炭焼き職人の料理だとしたら、保存の効かない「生クリーム」は無いですよね。
生クリームを使う様になったのは、近年、イタリア北部に伝わってからだと言います。
と言う訳で、”カルボナーラ”の作り方はまた今度。

クリームパスタは北部が中心ですね。
イタリアでは、北部では”酪農”が盛んでしたが、元来、南部では”羊乳”の方がメインでした。
乳量の少ない羊乳でのクリームは、チョッと聞いた事が無いですね。
生クリームには脂肪分が表示されていますが、どれを使うか迷ったりしませんか?
好みにもよりますが、35%くらいが使いやすいと思います。ま、牛乳と半々くらいで使うので、48%とかでも良いですが、お値段が高いので・・・
基本的にはお好みの具をバターかオリーブ油で炒めて、白ワインでフランベ、生クリームと牛乳を1:1で注ぎ軽く煮詰めます。
茹で上げたパスタを加えて混ぜ合わせ、粉チーズ(パルミジャーノ等)を振ってよく混ぜたら出来上がりです。
具は好きな物を使うと良いですが、サーモン、牡蠣、チキン、ベーコン、きのこ、ツナ等大抵の物は美味しく使えると思います。
後、クリーム系だと、
ゴルゴンゾーラチーズのパスタ

ですね。
これは意外と簡単で、クリームと牛乳を先程みたいに沸かして、ゴルゴンゾーラを入れて溶かすだけ。
チョットだけ技を伝授するなら、敢えてソースを焦がすまでいかないけど、鍋肌にこびり付いたのをヘラでこそいで溶かし込むと、少々香ばしくなって旨いです。
仕上げは、やっぱり粉チーズ(パルミジャーノ等)です。
使うパスタは
手打ちパスタ(タリアテッレ、フェットチーネ等)
や
ショートパスタ(ペンネ、ファルファッレ等)
が美味しいです。

クリーム系にあまり伝統的なソースを聴いた事が無いのと、私自身があまりクリーム系のパスタに思い入れが無いので、これくらいの情報しかありませんが、これで、十分に美味しいパスタが出来ると思います。
これを機に、生パスタを使ってみて下さい。スパゲティとは全然違う美味しさを感じられると思いますよ。

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