イタリア料理の基本中の基本とも言える
トマトソース
です。

パスタ料理以外にも、お肉料理やお魚料理のソースとしてもよく登場します。
そのトマトソースですが、イタリア料理での歴史は意外と浅く、大航海時代にヨーロッパ人が南米大陸へ渡った時にトマトが発見されたと聞きます。

しかも、当初は観賞用として、ヨーロッパの貴族達が愛でていたとか…
そんなトマトをイタリアの南部、ナポリの人達が我慢出来ずに食べ出したのが始まりだそうです。
流石、食に貪欲なイタリア人ですね。

さて、当店で使うトマトですが、最初、ネットや業者を使って
国産のオーガニックトマトホール
を一生懸命探していたのですが、基本的には国産のトマトホールでさえも珍しいご時世で、ましてやオーガニックとなると皆無に等しかったです。
一応、愛知県の業者がオーガニックの国産トマトホールを扱っているのを見つけたんですが、べらぼうに高く、当店では手が出ませんでした。
殆ど諦めていたのですが、三重県内のとあるオーガニック系のマーケットで知り合った友人がトマトホールをしれっと売っているではないですか‼︎

彼は普段
土の香工房
として、三重県名張市にありますオーガニックショップ
はらぺこあおむし
などで醤油や味噌、麹などを扱っているので、全くのノーマークでした。
聞けば、伊賀地区で有機無農薬栽培されているトマトを瓶詰めしているとの事。
しかも、1800ccの業務用の大瓶も対応してくれて…まさに至れり尽くせり。
東京でやっていた時から探していたトマトが、こんなに身近な所に有るなんて、持つべき物は友人ですね。
普通に売られているイタリアのトマトホールに比べると、若干高いですが、それでも全然良心的なお値段ですので、是非皆さんにお届けしたいと思い商品化しました。
ご興味のある方は、当店のネットショップサイトからご購入くださいね。

〜材料〜
トマトホール | 3600cc |
たまねぎ | 3〜5個 |
人参 | 2、3本 |
セロリ | 1、2本 |
オリーブオイル | 適量 |
塩 | 適量 |
ロリエ | 2、3枚 |

1 イタリア料理の定番、香味野菜です。玉ねぎ、人参、セロリ。後で濾すので、セロリは葉っぱごといきます。

2 乱切りにします。細かい事は言いませんが、だいたい同じ大きさくらいに。

3 オリーブオイルで炒めます。野菜炒めの油より大分多めのオイルで炒めます。オリーブオイルは出来ればEXバージンオイルを使ってくださいね。

4 弱火から中火くらいで、じっくりと炒めていきます。全体にしんなりとしてきて、野菜の角がほんのり色付くくらいがベストです。

5 伊賀産のオーガニックトマトホールです。イタリアのような赤系のトマトではなく、いわゆる日本のピンク系のトマトなので、若干淡い色です。

6 4の鍋に投入して煮込んでいきます。しっかりとしたホールではないので、そのまま投入して大丈夫です。

7 煮込んでいきます。鍋の縁についた干上がったトマトソースも大事な旨味なので、その都度こそいで煮溶かしていきます。

8 ある程度煮詰まって香味野菜も柔らかくなったら、野菜濾し器(ムーラン)で漉します。ムーランは日本では、まず見かけませんが、イタリアでは各家庭にある、ポピュラーな道具です。

9 ハンドルをくるくると回すと柔らかい果肉の部分や水分は網目から下の鍋に漉されていき、種や皮、繊維などは網目の上に残ります。カスはその都度捨てます。

10 濾したトマトソースを更に煮込んでいき、塩で味を整えます。料理の決め手になる塩はケチらないで良い物を使いましょう。
トマトソースの様に煮込み系の料理はいっぱい作った方が美味しいので、食べ切れなかった分は煮沸した瓶に詰めるか、タッパーやジプロックなどで冷凍しておくと長持ちします。
瓶詰めでも冷蔵庫に入れておけば、1〜2週間は平気だから、便利ですよ。
実際パスタで食べる場合は、私のブログを是非一読して、美味しくいただいてくださいね。

