ちょっとおしゃれなレストランに行って、盛り付けや食器などで感動したことありませんか?
とんでもなく飾られているお皿もありますが、そこまでしなくとも、ちょっとセンス良く盛り付けることで、普段の食卓をワンランクアップさせる事ができますよ。
- 立体的に盛り付けるとリッチな感じに見えますよ
- センスがある人には余白の美が分かります
- 食器も大事なおもてなし
- ここでもオリーブオイルの出番です




・立体的に盛り付けるとリッチな感じに見えますよ
私が料理の世界に入った時、盛り付けで一番注意されたのが
立体的に盛り付けろ‼︎
でした。
バブル時代の最後の方だったとは言え、ランチタイムは戦争の様な忙しさでした。
下っ端の私の仕事と言えば、ランチプレートに付け合わせのサラダを盛り付ける事でした。


が、そこはペイペイの小僧ですから、急いで盛り付けると、ただ、「サラダが乗っている」という状態。
何度も何度もチーフに
フンワリと、こんもりと盛り付けるんだ!
と怒鳴られていました。
確かに、チーフや他の先輩方が盛り付けると、立体的で、美味しそうなんです。
そこにメインのお肉やお魚の料理が乗ると映えるんですよ。


ご飯を、お茶碗に盛るのにも、「ぺったんこ」に盛り付けると美味しそうではないですよね。
お刺身にしても、職人さんが、ツマや大葉などを使って、立体的に見せています(和食の盛り付けは素晴らしいです)。


パスタの場合も、ベタっと平らに盛り付けるより、やっぱり立体的に盛った方が美味しそうです。
高級レストランでたまに見かける、フォークに巻きつけて、巻き巻き状態で盛り付けているお皿がありますが、そこまでしなくても良いと思いますが(そもそも、折角のお料理が冷めてしまいます)、こんもりと盛り付けるだけで十分美味しそうに見えますよ。




・センスがある人には余白の美が分かります
これは各ご家庭に色々な事情があると思うので、難しい場合もあるかと思います。
食器の種類や食卓の広さだったり、家族構成だったり(大家族で、大皿盛りの場合は難しいかな)、様々ですが、チョット気にしてやってみると雰囲気が変わると思います。
狭い食卓で、無駄に大きいお皿にチョコンと料理を盛るのは難しいですよね(ウチもそうなんですが)。
例えば、ご夫婦の2人暮らしで、食器の数が少ない時とか、何かのお祝いの時のご馳走とかの時だけでも意識してみてはいかがでしょうか?
もちろん、一人暮らしで、たまに気合を入れて料理する時も良いと思います。
小さ目のお皿一杯に料理を盛り付けると、貧乏ったらしいし、見窄らしい感じがします(これもウチです)。


ただ、イタリアでもそうでしたが、家庭料理の場合はこれが美味しそうに見える事もあるので、一概には言えませんが…
ま、毎日の食卓にも、格好つける時と、格好つけない時があっても良いんじゃないかと思います。
さて、余白の話ですが、これこそ


センス
ですね。
1〜2割の余白でしたら、まあ普通ですかね。
3割以上の余白が出せると、余裕が感じられます。が、時と場合によりますので、その辺は御自由に。
たまには、そんな遊び心を持って食事の準備をしても良いのかな? と思います。
・食器も大事なおもてなし


皆さんの家庭にはどんな食器がありますか?
最近は100円ショップにも色々な食器が売っていて、目移りしますよね(ただ、残念ながら安いお皿は欠けやすいですが)。
私はお店で使う食器は、お料理が映えるので
白
の食器を使っています。
が、家庭の場合はその限りでは無いので、お好みのお皿を使うと良いと思います。
丸く無いお皿も増えましたね。
四角だったり、楕円だったり…
ここでお勧めするもは、
長方形や楕円のお皿。


丸いお皿は場所を取るので、長細いお皿の方がコンパクトにスペースを使えます。
余白を意識しても扱いやすいと思いますよ。
絵皿も可愛いですよね。


イタリアには
Piatti del Buon Ricordo (ピアッティ デル ブオン リコルド)
という取り組みがあって、協会のお店で指定の伝統料理を食べると、オリジナルの絵皿がもらえます(私も何枚か貰いました)。
これで貰える絵皿は、本当に可愛いです。流石にお店では勿体なくて使っていないですが…
そんな可愛いお皿を見つけて使うのも良いですよね。


後、重要なのは
シルバー(フォーク等)


です。
色々なお店で、ピンからキリまでありますが、シルバーは良い物を使いましょう。
100円ショップの物でも良い物はあります。
直接口に入る物ですから、口当たりの良い物、持った感じ軽過ぎず、それなりの質感がある物を選ぶと良いと思います(今では殆どステンレスだと思いますが、たまに銀食器を使っているお店があると、やっぱり良いですね)。
変にデザインにこだわっていて、使い難いのも「NG」ですね。
特に、パスタは巻いて食べるので、手にフィットしない物は食べ難いだけです。
もし、新しくシルバーを買う機会がありましたら、是非ご検討ください。
・ここでもオリーブオイルの出番です
最後に、やっぱりオリーブオイルです。


レストランで食事をする時、お皿の何も乗っていないスペースにもオリーブオイルがカッコよく垂らしてあるのを見たことありませんか?
ジグザグだったり、クルッと回しかけてあったりします。


もちろん料理自体にもかかっていますが、空白の部分にも垂らしてあるのも効果があるんですよ。
盛り付けてからのオリーブオイルですので、全くの非加熱です。なのでオリーブオイルの芳香が際立ちます。
食べる時に、お皿に垂らしてあるオイルも一緒に巻きつければ、更に香りを楽しめます。
イタリアのオリーブオイルは、地域によって香りや色が違ってきますので、細かい説明はまたの機会にしますので、お楽しみに。
イタリア料理がお好きなご家庭でしたら、普通の調理に使うオリーブオイルと、最後の仕上げに使うチョット良いお気に入りのオイルがあると良いと思いますよ。
色々な料理で、最後の仕上げに「チョロ」っと回しかけるだけで、抜群に美味しくなるので、是非お試し下さい。


注ぎ口の細いオイルポットなんてあるととってもオシャレですが、ま、普通は無いと思いますので、瓶の口を親指で押さえて、垂らしたい所で少し開けて、丁度良い所で閉じると上手くできます。
美味しそうなオリーブオイルのリンクをいくつか貼っておきますので、お気に入りを探してみて下さいね(流石にまだ全部は味見していないです)。

